ダンススクールの「未納・滞納」督促マニュアル|生徒との関係を壊さず、しっかり回収するメール文面と対応フロー

コラム

「今月の月謝がまだ振り込まれていない…」 「発表会の衣装代、〇〇さんだけまだだ…」

ダンススクールを運営していて、最も胃が痛くなるのがこの「未納への督促」ではないでしょうか。

一般的なサービス業と違い、ダンススクールには「先生と生徒(保護者)の信頼関係」がベースにあります。「お金のことでガミガミ言って、嫌われたくない」「気まずくなって辞められたら困る」という心理が働き、つい催促が後回しになってしまうオーナー様も多いはずです。

しかし、未納を放置することは、真面目に払っている他の生徒さんへの裏切りであり、スクール経営の致命傷になります。

今回は、「生徒との良好な関係を壊さず」かつ「事務的に淡々と回収する」ための、ダンススクール専用の督促マニュアルとメールテンプレートを公開します。。

ダンススクールで「未納」が起きる3つの原因

督促をする前に、「なぜ払われていないのか」を理解しましょう。ダンススクールの場合、悪意のある滞納は稀で、ほとんどが「うっかり」か「仕組みの問題」です。

  1. 残高不足・カード期限切れ(月謝)
    • 引き落とし口座の残高不足や、登録クレジットカードの有効期限切れ。これが一番多いパターンです。
  2. 不定期費用の失念(イベント費・衣装代)
    • 「今月は月謝とは別に衣装代15,000円が必要です」といったイレギュラーな支払いは、保護者が忘れがちです。
  3. 「子供」が止めている(現金・月謝袋)
    • 親は持たせたけれど、子供がカバンに入れたまま出し忘れている、あるいは(最悪の場合)使ってしまった、というケースもゼロではありません。

鉄の掟:督促における「やってはいけない」タブー

具体的なメール文面の前に、ダンススクールならではの「守るべきルール」が2つあります。

タブー①:子供(生徒本人)に督促する

絶対にNGです。 レッスンに来た小学生の生徒に「お母さんに月謝持ってきてって言っておいてね」と言うのは避けましょう。 子供は傷つきますし、ダンスに行くのが嫌になります。また、親御さんからしても「子供を人質に取られた」ような気分になり、信頼関係が一気に崩れます。お金の話は「必ず保護者と直接(LINEやメールで)」行いましょう。

タブー②:感情的な文章を送る

「困ります」「早く払ってください」といった感情的な言葉は不要です。 相手は「忘れていただけ」の可能性が高いので、あくまで「システムの通知」のように、事務的かつ丁寧なトーンで伝えるのが正解です。

 そのまま使える!シチュエーション別・督促メールテンプレート

コピペして使えるメール(LINE)の文面を用意しました。ポイントは「こちらの手違いの可能性も残しつつ、事実を伝える」ことです。

パターンA:月謝の引き落としができなかった場合

(カード決済エラーや口座振替不能など)

件名:【重要】〇〇ダンススクール 月謝のお支払いについて

〇〇様(保護者名)

いつも当スクールのレッスンにご参加いただき、ありがとうございます。 〇〇ダンススクール事務局です。

本日は、〇月分の月謝のお支払いについてご連絡いたしました。

提携している決済代行会社より、ご登録のクレジットカード(または口座)での決済が完了できなかった旨の通知がございました。 ※カードの有効期限切れや、一時的な残高不足などの可能性がございます。

【未納金額】 〇〇円(〇月分月謝)

つきましては、お手数をおかけしますが、以下のいずれかの方法で【〇月〇日までに】ご対応をお願いできますでしょうか。

  1. 次回のレッスン時に現金でお持ちいただく
  2. 下記口座へのお振込み 銀行名:〇〇銀行…

行き違いですでにご対応済みの場合は、本メールは破棄してください。 ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

パターンB:イベント費・衣装代の振込がない場合

(イレギュラーな支払いの未納)

件名:発表会「〇〇」参加費・衣装代についてのご確認

〇〇様(保護者名)

いつも大変お世話になっております。 〇〇ダンススクールです。

先日ご案内いたしました、発表会の参加費(または衣装代)につきまして、当スクール側での着金確認が取れておりませんでしたので、念のためご連絡させていただきました。

お忙しい中恐縮ですが、ご確認をお願いできますでしょうか。

【未納内容】 ・発表会参加費:〇〇円 ・衣装代(クラス名):〇〇円 合計:〇〇円

もしお忘れの場合は、恐れ入りますが【〇月〇日までに】お手続きをお願いいたします。

※本メールと行き違いでお支払い済みの場合は、大変失礼いたしました。何卒ご容赦ください。

発表会に向け、〇〇ちゃん(生徒名)も一生懸命練習に励んでいます。 当日素晴らしいステージになるよう準備を進めてまいりますので、引き続きサポートのほど、よろしくお願いいたします。

督促ストレスをゼロにする「システム化」のススメ

ここまでマニュアルをお伝えしましたが、本音を言えば「こんなメール、一通も送りたくない」というのが先生方の本音でしょう。

督促業務は、時間も精神力も削られます。 そこで推奨したいのが、「督促の自動化」です。

当スクールでも導入を推奨している管理システム「会費ペイ」には、未納問題を解決する強力な機能が備わっています。

「自動再決済(リトライ)」機能

クレジットカードや口座振替で引き落としができなかった場合、システムが自動的に日を変えて再引き落としをかけてくれます。 「給料日前で残高が足りなかっただけ」というケースなら、先生が連絡しなくても、システムが勝手に回収してくれます。

「催促メール」の自動送信

もし再引き落としも失敗した場合、システムが自動でお客様に「決済できませんでした」というメールを送信します。 ここが重要なのですが、「先生から送られてくるメール」「システムから自動送信されるメール」では、受け取る側の心理的負担が全く違います。

  • 先生からのメール:「うわ、先生にバレた、気まずい…」
  • システムメール:「あ、カードのエラーか。更新しなきゃ」

システムが間に入ることで、先生と生徒(保護者)の人間関係を傷つけずに、事務的に「お金の話」を処理できるのです。

まとめ:お金の話は「機械」に任せて、先生は「ダンス」の話をしよう

ダンススクールにおいて、先生と生徒の信頼関係は命です。 わずかな金額の未納対応で、その関係にヒビが入ってしまうのはあまりに勿体ありません。

  1. 子供には絶対に言わない
  2. 感情を入れず、事務的に伝える
  3. テンプレートを活用して、迷わず送る

そして何より、「お金の管理はシステム(会費ペイ)に任せる」体制を作ることが、未納トラブルを根本からなくす一番の近道です。

督促のメールを打っている時間があったら、次の発表会の構成を考えたい。 そう思う先生こそ、集金システムの導入を検討してみてください。